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職人は宝物!サーフボードに注ぎ込まれる職人さんの技術とは?製造工程をお見せします!

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NII

みなさま、こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?

前回から、少し期間が空いてしまいすいません。2023年初の久しぶりの投稿となります!

前回はスポタカ サーフ四国出張ぶわぁ~と編をお話させていただきました。今回は、その中で1番のメインどころでもあった、『サーフボード1本ができるまで』をお伝えしようと思います。

サーフボード1本に注ぎ込まれる職人さんの技術は、計り知れないモノがあります。決して簡単に、誰でもできるわけではありません。長い年月をかけて積み重ねてこられたからこそできる職人さんの技術も含めてお話できる範囲でお話したいと思います。

Burford Blanks(バフォード ブランクス)【KSファクトリー】

こちらは、サーフボード プリシェイプ工場の【KSファクトリー】さん。サーフボード ブランクス(フォーム)を製造している工場です。前回の記事でも少しお話させていただきましたが、KSファクトリーの森岡さんのご厚意で見学させてもらいました。

こちらの工場では、シェイパー(職人さん)がお客様のために細かく作ったサーフボードのデータをプリシェイプマシンに読み込み、マシンである程度の形にしていきます。シェイパー(職人さん)にわたるまでの工程を行う工場です。今は、マシンで行っていますが昔はマシンがしている工程も全て手作業で行っていたそうです。想像もつかず言葉失いましたね。

「機械を使う」ということは生産性がUPするイメージがあると思いますが、1日に何十本も形にできるわけではありません。1日にMAXでも10本が限界だそうです。マシンで形にしていく工程の中で、1ミリずれるだけでもダメなんです。それぐらいサーフボードは1本1本、とても繊細なモノだと教えて頂きました。

本当はみなさんに、工場の中をお見せしたいのですが・・企業秘密となりますのですいません!!

最後に、森岡さん(写真:右から2番目)と写真をパシャリ。写真からも伝わるほど、気さくで優しい森岡さん!お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

≪ブランクスとは≫

サーフボードの芯材のことです。PUブランクスとEPSブランクスがあります。

PU・・ポリウレタンを発砲させて作られたモノ

EPS・・密集したビーズを発泡させて作られたモノ(軽量)

国内NO.1 サーフボード工場【アイランドパラダイス】

こちらは、サウスボーダー社長 植田さんが創設されたサーフボード工場【アイランドパラダイス】さんです。もともと、旅館と喫茶店だったところを工場にされたそうです。改装はされていますが、工場のなかも旅館と喫茶店そのままを使用している部分もあり、とても魅力的でした。

植田さんに温かく迎えて頂き、工場見学の前に少し色々お話させてもらいました。お話内容は秘密ですが、終始楽しく、驚きのある話であっという間の時間でした。

では、アイランドパラダイスさんの工場見学の時間です。こちらの工場では、サーフボードがお客様の手に渡るまでの工程をプロの職人さんが最後まで仕上げていきます。

少しお話しましたがもともと旅館だったので、このように客室部分をそのままシェイパールームとして使用されています。天井や壁、床は当時の旅館のままだそうです。

こちらはラミネートルームです。ラミネートとは、シェイプされたブランクスにガラスクロスを巻き、その上から樹脂を流して仕上げのコーティングをする工程で、樹脂の量により重さや強度が変わってしまうので、常に繊細な作業が必要になります。サーフボードのクオリティを左右してしまうので、職人さんの技術は宝のように貴重なものだなと改めて感じました。

次はこちら!最終仕上げの真っ最中のところでした。

海のこと、波のことを十分に知っているからこそできる職人技。私には一生をかけてもできないとことだと思いました。

続きましてはこちら!お客様から「サーフボードに色をいれたい」というご希望があった場合、シェイプが終わったサーフボードに色を付けていきます。

数えきれないほどの色があり、全く同じ色というのはないのだなと思いました。長い年月をかけて培ってきた技術が、このお部屋と職人さんが物語っていますね。

そして最後は、フィンをつける工程になります。お客様それぞれのご要望がありますので、こちらも1ミリもずれることが許されない職人さんがとても神経を使う工程の1つです。フィンの角度が1ミリでもずれるとサーフボードの性能と乗り味が変わってしまうので、職人さんもすごく神経を使うところになります。

このようにして壁にも工夫がされており、できあがったサーフボードが置けるようになっています。全国各地からのご依頼があり、数えきれないほどのサーフボードがありました。終始驚きしかありませんでした。

最後はサウスボーダー社長 植田さんとパシャリ。(写真:右から2番目)

最初は緊張していましたが、植田さんの親切さと温かさで寒さも緊張も吹っ飛びました。お忙しい中、たくさんの工程を見学させて頂きありがとうございました。

最後に

「サーフボード1本ができるまで」にこんなにもたくさんの職人さんが携わり、たくさんの工程があったことに、驚きと感動でした。長い時間をかけて積み重ねてきた経験をもった職人さんがいるからこそ、サーフボードは存在しています。そして、そういう方々のおかげで私たちは「サーフィン」というスポーツに携わることもでき、楽しむこともできます。

サーフボード1本にどれだけの技術が注ぎ込まれているのかを知ると、より一層サーフィンが好きになりますし、サーフボードへの愛情が増しますね!少しでも、みなさんにも伝わっていただけてたら嬉しいです。